2007年03月19日

不都合な真実



シネマパレットにて23日まで。今から観ます。

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これを映画と思って観たら、期待はずれかも。

ノンフィクションですが、ドキュメンタリー映画とも違うし
地球温暖化ストップを呼び掛けるプロモーションビデオといったところでしょうか。

いかに地球温暖化が深刻化しているか
その原因を作っている地球人、
とくに懐疑的に見ているアメリカ人へ警笛をならし
一人でも多くの人に気づいてほしい
そんな願いからこの映画(映像)は作られたのだと思います。

深刻さをより分かりやすく説明するために
グラフで具体的に見せたり
30年前の写真と現実を比較するなど
プレゼンテーション的要素が多いためか
字幕スーパーに追い付いていくのがやっと。
結構、疲れました。

「私ひとりがエアコンの温度設定を
 一度くらい上げても何の足しにもならない」
と思っている方にお勧めする映画です。

数年前のコマーシャルで
大阪のおばちゃんが
「なんで私やの。皆やってるやないの(って関西弁の間違いは許してね)」
という駐禁CMがあったけど、
皆がやらなければ、私ひとりがやっても意味がないのではなく
自分の良心(モラル)をどこに置くか
そんな人間性が試されている気がします。
  

Posted by 中里智英子 at 20:19Comments(7)TrackBack(2)映画を観ましょ

2007年03月14日

ダーウィンの悪夢



取材と取材の間にポコッと時間があいたので、これから映画を観ます。

--------以下、観賞後の感想

堂々巡りの悪循環。
出口の見えない、なんとも重苦しい映画でした。

淡水湖世界第2位の大きさを誇り
さまざまな生き物が棲息し「ダーウィンの箱舟」と呼ばれていた
アフリカのヴィクトリア湖に
巨大な肉食魚・ナイルパーチが
誰かの手によって放たれたことから悪夢が始まったというもの。

ナイルパーチは、他の弱い生き物を食べながら増殖し
湖畔の町には巨大な魚加工場ができ
ヨーロッパや日本に輸出する一大産業を生み出す一方で
貧困・売春・エイズ・ストリートチルドレンなどの影を落している。

加工されたナイルパーチをヨーロッパへと運ぶ輸送機は、
表向きは、からっぽのまま飛んで来ると言われているけど
アンゴラなどに武器を輸送しているという
ロシア人パイロットの証言まで飛び出してくる。

「映画の中で証言している人たちは、大丈夫なの?」
という疑問が頭をよぎる。
案の定、チラシ裏面に
「映画に登場した人物が嫌がらせを受けた」と書かれていた。

この悪夢を解き放つためには、
ナイルパーチを食べなければいいのかというと
それで生活している現地の人もいるわけで
そう単純なものではないはず。

日本では、ナイルパーチは白スズキと呼ばれ
お弁当やレストランなどの白身魚フライに使われいるため
誰もが口にしたことがある魚なのだとか。
全くの他人事ではないのです。

ヨーロッパ人によってアメとムチを与えられ
がんじがらめになっているタンザニアの人々が
何故か、沖縄県人と重なってしまう。
米軍基地を配置する変わりに
お金をばらまく日本政府、悪循環を断ち切る手立てはないのか。

ただ言えることは
あきらめないこと。
常に意識すること。
今、自分たちがやっていることは
悪に加担していないかどうか。
まずは、足元から見つめていくしかなさそうです。  

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2007年02月12日

ショコラ



昨日行われたイベント「シネマdeバレンタイン」。

実は、楽しみにしていたのはスイート市。
個性的な店舗が一堂に集まるのは
このイベントならでは。

毎月一回しかオープンしない
チューイチョーク舎の「Ohaco」のお菓子や
ひばり屋のコーヒー、名もない読谷の料理店など
興味は尽きません。

そこでオープンと同時にゲットしたのは
チューイチョーク舎のお菓子。
数が限られていて、上映後には売り切れていたため賢い選択でした。

とはいえ今回のイベントの目的は上映会。
「ショコラ」を観ることに。

「ショコラ」は、古臭い習わしにとらわれるフランスのとある村に
北風とともに流れ着いた美しい女性ヴィアンヌと娘アヌーク。
ヴィアンヌが開いたチョコレート店によって
規則でがんじがらめになっている村人の心が
チョコレートの口どけのようにとけていくという物語。

カラフルでなく、トーンを落とし気味の映像美。
ジュリエット・ビリッシュ演じる「ヴィアンヌ」の色香にうっとり。
チョコレートが口の中でとろーりとろけるようなやさしさ
甘さの中にピリッときくチリペッパーのような刺激
そんなダブルの味わいを感じる映画。

村長に説教原稿を何度も手直しされていた気の弱い神父が
最後の最後で自分の言葉で語った
「大切なのは禁じることではなく、受け入れること」
心に響きました。

すでにDVDも出ているようですが、
やはりスクリーンで観る映画は特別。

期待していなかった映画が
想像以上に感動させてくれたときの心地よさを
たっぷりと堪能させていただきました。  

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2007年01月20日

ディア・ピョンヤン

どんな父ちゃんがでてくるのか楽しみ  
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2006年12月27日

フラガール



桜坂劇場でアンコール上映中の「フラガール」を観てきました。

福島県いわきの常磐ハワイアンセンターの
オープンまでの実話を描いた映画です。

子どもの頃、ハワイといえば「常磐ハワイアンセンター」のことで
両親に連れていってもらったこともあります。
昭和40年、テーマパークという言葉さえなかった時代。
今でいうデズニーランドといったところでしょうか。

常磐ハワイアンセンターのオープンは
炭坑のまちを救うための秘策だったということは
この映画で初めて知りました。

今でこそこうしたテーマパークは当たり前だけど
福島という土地柄、
高度成長期の昭和40年という時代を考えると
「変わる」ことは、勇気ある決断だったのかもしれません。

きつい、厳しい、暗いの3Kが揃っている炭坑の仕事。
仕事とは、汗水ながして働くものと考えている人々にとって
笑顔を見せて楽しく働くことは仕事とは認められなかった。
そんな時代だったんですね。

映画はといえば
松雪泰子が美しく強く、いい女になっていきました。
岸部一徳は、あいかわらずのおとぼけの脇役ぶりを発揮。
蒼井優のすがすがしさ。
南海キャンディーズのしずちゃんは、そのまんま。

最後のシーンでは、思わず拍手をしたくなってしまいました。

ただ、ひとつ気になることがあるんです。
エンドロールの小道具のスタッフ名のところに
今村昌平という名前を見たような。
今井昌平だったのかな?

気になって仕方がありません。
もし見る機会のある方、教えてください!  

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2006年12月15日

硫黄島からの手紙

先日、レイトショーで観てきました。
その日の新聞で「硫黄島からの手紙」が
アカデミー候補に上がっているとの記事を目にしたのも
ひとつのきっかけでした。

クリント・イーストウッド監督作品で
先に上映された「父親たちの星条旗」との2部作ということ。
「父親たちの星条旗」は見逃してしまいました。
米軍からの視点も観ておけばよかった。

正直な話、「硫黄島〜」は
肉片が飛び交う映画という印象。
邦画の戦争映画では、
音や死に至るまでの行為で
「死」のリアルさを表現するのですが
「「硫黄島〜」では、そこまで表現しなくても…という場面がいっぱい。
だからといってリアルではないんです。

見せないことによって想像をかきたてる。
見てないのに脳裏に残る。
そんな手法が好きなんだと実感。

さらに志気を高めるために「天皇陛下万歳」を三唱するのですが、
数日前に「太陽」を観ていた私は、とても複雑な気持ちでした。

また、次々と自決シーンがあるのですが
近ごろの子供たちの自殺連鎖を考えると
これまた「自決」を美化させることにならんかな〜と考えさせられました。

ただ救われたのは、ジャニーズ「嵐」のメンバー二宮和也さんの演技。
人間臭くて、好感が持てます。
「ジャニーズもやるわい」と思わせます。

渡辺謙さんは、昔とは違うような演技。
これがハリウッドスターという自信なのでしょうか。

そして半信半疑だったのが
二宮和也演じる西郷の妻役花子。
裕木奈江さんだったんですね。
最近、テレビでは見かけなくなっていましたが、
全く歳をとっていないのにびっくり。

硫黄島の住民がちょこっとだけ映りましたが
なんとそこには琉球カンプーを結っている女性がいたような。
私の錯覚でしょうか?
もし観た方がいたら、教えてね。  

Posted by 中里智英子 at 11:51Comments(2)TrackBack(3)映画を観ましょ

2006年12月12日

イッセー尾形最高!『太陽』



もう上映は終わってしまったのですが、
先日、桜坂劇場で『太陽』を観賞してきました。
平日のお昼ということもあり、
観客は年配の夫婦連れが目立ちました。

『太陽』は、1945年8月、
終戦直前の数日間の昭和天皇を描いたもので
なんとロシア映画だったんですね。

監督のアレクサンドル・ソクーロフ氏は
これまでヒトラーやレーニンという20世紀の権力者を描いてきた人だそうで
『太陽』もそのひとつなのでしょうか。

日本での上映は危ぶまれていたそうですが
見終わっての感想は、どこが懸念されていたのか分からないほど
表現ひとつひとつに日本文化に対する敬意が払われている気がしました。

海外の監督が日本を表現するときに、その映像に違和感を覚えるのですが
『太陽』にはそれを感じませんでした。
いや、それ以上に美しいというのが強い印象。

ただスローなテンポで進むストーリーに
隣で見ていた友人は、ニーブイしていました。

そして何よりも際立っていたのが
イッセー尾形演じる昭和天皇。

金魚のようにパクパクさせる口元
直立不動のときに少しだけ上がった肩
ときどきテレビなどで見かけた昭和天皇が瞬時に蘇ってくるほど、
イッセー尾形の描写はお見事!
この方の洞察力は天才的ですね。

ドキュメンタリータッチだけど、あくまでもフィクション。
どこまでが史実に基づいているのか分からないけど
8月15日の「人間宣言」が行われる数日間
こんなことがあったの?と思わせるほど。
嘘っぽくない映画です。

ラストに
人間宣言の録音技士が自決したというというくだりがあったのですが
これって本当のことなのかしら?

昭和天皇に関する書物を読みたくなってきました。  

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2006年08月07日

『かもめ食堂』を観ました



おもしろかった。

根が単純だから、フィンランドに行きたくなっちゃいました。

そして、しゃけのおにぎりが無性に食べたくなってしまいました。
コンビニで売られているのではなく、
炊きたての白米に、ぱりぱりの焼きのりを巻いた手作りのおにぎり。

もたいまさこ演じる「マサコ」のように
ふわふわとしているようでいて
凛としていて、この人だったら大切な猫を預けられるという
あんな女性になりたいな〜と思ったら、元気ができてきました。
(観ていない人は、何を言っているかわかりませんよね)

そして、そして。
明日が人類最後の日という前日には、主人公と同じく、
気の合う仲間とおいしいものを食べたいと強く思ったのです。
高級食材なんかいらない。
ひとりひとりの得意の料理を持ち寄って、
お腹いっぱい食べて、語り明かしたい。

そう思ったら、
最後の晩餐用に『自慢の得意料理』ってやつをレパートリーとして
持っておかなきゃって、真剣に考えてしまいました。

それ以上に、最後を一緒に過してくれる仲間を大切にしなくては
としみじみと思うのでした。

ハリウッド映画のような派手さはないけど
じんわり、じんわりと大切なものは何かが心にとどく映画。
お勧めです。  

Posted by 中里智英子 at 08:11Comments(4)TrackBack(1)映画を観ましょ

2006年03月18日

県庁の星@レイトショー



なんとなくすっきりとしない一日だったので

夕方、仕事帰りに頭を切り替えるつもりで映画館へ。

今日はレイトショー(1100円)だということに気づき

一度、家に戻り、ガースケの散歩と夕食をすませて

再び、映画館へ。

織田裕二主演の「県庁の星」を見てきました。

「踊る大捜査線」でノンキャリアを演じた織田裕二が

今回は、上昇志向丸出しの県庁のキャリア公務員に扮し

「三流スーパー」と「県庁」の大改革に乗り出すというストーリー。

テーマが改革とあって、「県庁の星」のサイトも

http://www.kaikaku-movie.jp に。

踊る…では、「事件は会議室で起こっているんじゃない。

現場で起こっているんだ」という名台詞を生んだけど

県庁の星では、↓のとおり

「行政改革は制度や組織を変えることじゃない。

そこに生きる人間たちの意識を変えることなのです」

と議員を前にタンカを切る織田裕二。

スーパーの改革は、山あり谷ありだけど

行政の改革は、谷あり谷ありといったところでしょうか。

スーパーのパート店員で裏の店長と呼ばれる二宮あき(柴崎コウ)の

「接客とは察すること」というセリフは妙に説得力がありました。

それにしても、このスーパーのエプロン、マックスバリュのに似ているんですけど…。  

Posted by 中里智英子 at 01:09Comments(3)TrackBack(1)映画を観ましょ

2006年01月14日

THE有頂天ホテルを見ました!

THE 有頂天ホテル(THE WOW CHOUTEN HOTEL)は、
三谷幸喜ワールド炸裂。
期待を裏切らない面白さでした。

役所広司、佐藤浩市、松たかこ、
香取慎吾、篠原涼子、YOU、オダギリジョー
角野卓造、伊東四朗、西田敏行、
津川雅彦、唐沢寿明、原田美枝子などなど
いずれも主役をはれる役者をそろえた、豪華キャスティング。

もちろん登場シーンで言えば、
役所広司が主役になるのだろうけど
すべてのキャラクターに
性格や日常生活、そして悩みや希望を与え
わずか2時間で、これだけのキャスティングひとりひとりに
ドラマを作り上げるなんて、三谷幸喜の脳みそってどうなっているのやら。

この人の脚本って、いつも誰かが走っているんですよね。
言葉のジェットコースターのようなセリフの掛け合いあり
笑いあり、おとぼけあり、情けあり。
圧倒的なスピード感が心地よいですね。


「YOU」の歌が意外にも良かった。
三谷幸喜って、香取慎吾が好きなんだなぁー
松たかこはテレビで見るよりも、いきいきとしているな。
戸田恵子や生瀬勝久は、三谷幸喜が安心して使える役者なんだろうな。

などなど、話そのものが複雑じゃないぶん
いろいろな角度から楽しめる映画でした。

でも映画のテーマは「夢をあきらめない」というか
愛と勇気を与えるという真面目な映画かも。  

Posted by 中里智英子 at 18:34Comments(10)TrackBack(6)映画を観ましょ