非難ゴーゴー、 目玉焼き!

中里智英子

2005年10月12日 13:48

久しぶりに両親と姉と、
水入らずで温泉旅行を楽しんだときのこと。

朝食に出された目玉焼き。

私は迷わず、しょうゆをかけた。

すかさず父親「何、寝ぼけてんだ」
母親「そうよ、それはしょうゆよ」
「ソースはこっちよ」と追い討ちをかける姉。

私は、しばらく何のことか分からなかった。

「そうだ、中里家の目玉焼きはソースだった!」と気づく私。

そこで「しょうゆの方が、おいしいよ」と反撃を開始。

負けずに父「何、言っているんだ。目玉焼きにソースは常識だ」

私「ソースなんて子供のつけるものだよ」

姉「中里家の目玉焼きは、黄身をしっかりと焼いて、
ソースをかけて食べるんでしょ。
あんた、沖縄に住んで変わったんじゃない」

今、私の目玉焼きの好みは、半熟にしょうゆが定番になっている。
(写真の目玉焼きは、ちょっと焼き過ぎ)

ところ変われば、食べ方も変わるのか。
いろいろな土地に住んだ私の好みは変わってしまったようだ。

食べ方の違いといえば、沖縄に来て、大きなショックを受けたのがトマトの食べ方。

友人宅に居候していたとき、40度を超える熱を出し、
何も口にできず、うーん、うーん唸っていると
少しでも何か食べた方がいいと気遣ってくれた、
友人のお父さんがさっぱりとしたトマトを持ってきてくれた。

ありがたい。トマトなら食べられると思い起き上がると
友人の娘がおもむろに、トマトに砂糖をかけたのだ!
「ギョエーーーーーーーーッ」
もうろうとした頭の中で、「トマトに砂糖!?」と叫ぶ私。

「チーコネェネェ、おいしいよ、ほらっ」と差し出す友人の娘。
私は、熱があることを理由に、
「今は、食べられそうもありません」と断るのが精一杯だった。

それから数年後、メキシコ人の友人は、トマトに七味をかけていた。
また、あるとき知り合いは、香取慎吾よろしくマヨネーズをかけた。

そして、私は、トマトは何もかけずに食べるようになった。

あなたなら、何をかけて食べる?

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