植物は健康のバロメーター

中里智英子

2006年02月21日 12:29

親指程の大きさの緑。
でも、それだけで心がうるおってくるから不思議。

沖縄のガーデニング愛好家で
密かなブームになっている多肉植物。
苔玉との合体です。
150円というお手ごろな値段だったのと
なによりも可愛らしかったので、
思わず手が出てしまいました。

それにしても育てられるのでしょうか。
裏の花壇の雑草は伸び放題、
サボテンでさえ枯らしてしまう
ガーデニング音痴の私。
水やりが下手なのでしょうか?
愛情が足りないのでしょうか?
話しかけが足りないのでしょうか?


以前、ガーデニングの取材をしたときのこと。
ある方が「庭を手入れできるということは、
健康な証拠なのよ」と話されていましたが
まさにそのとおりという例を見たことがあります。

近所に、季節ごとに色とりどりの花を咲かせ
水やりも適度にされていて、
緑がいきいきとしている家がありました。
ガースケの散歩では、
その家の前を通ることは楽しみのひとつでした。

豪邸というわけでもなく、新しい住まいでもない
ごくごく普通のコンクリート住宅なのですが
いつも庭が掃き清められていて、
こっちまで清清しい気分になり
元気のわいてくる庭でした。

でもあるとき、そこの主人が亡くなってしまったのです。
主人を亡くした庭はさんたんたるもの。
花木は枯れてしまい、亡くなられたご主人の愛用品だったであろう
ガーデニンググッズも置き去りにされ
まさに家ごと枯れてしまったかのよう。
家からご主人を亡くされた悲しみが伝わってきました。

庭いじりができるということは、健康な証拠なんですね。
でも、体が健康だけではダメなのかも。
周囲に気遣いできるように
心身ともに健康でないと、緑も応えてくれないのかもしれないですね。

関連記事