優れものは、国をも越える
那覇市久茂地のビジネス街の一角に
沖縄空手道・古武道支援センターがあります。
沖縄空手道・古武道を流派に関係なく
平等に支援するNPO法人です。
ここの企画部長は、
ダズール・ミゲールさんというフランス人。
ミゲールさんは、母国フランスで沖縄空手に触れ、
本場の空手を見てみたいという強い意志で
沖縄に知り合いもいないまま、
今から12年前に来沖したそうです。
沖縄に来た当初は、
まったく日本語をしゃべれなかったけど、
まわりは日本人ばかり、
覚えるしかない、しゃべるしかない
意思を伝えたいの一心から、日本語を取得。
今では、フランス語、英語、スペイン語、
そして日本をあやつるバイリンガルです。
語学は、「学べよりも、使え、慣れろ」ですね。
この10数年の間、肉体労働から、
英字新聞の記者、フランス語教師、通訳などを経て
今年、念願の空手に関する仕事に就いたとか。
今は、沖縄空手道・古武道を国内外へと
知らしめるための情報発信を行っています。
その第一歩が、「沖縄空手通信」の発行。
武道の大御所たちへのインタビューから、
撮影、編集、デザインなど一人で何役もこなしながら、
毎月発行しています。
NPOでの契約は、来年までらしいですが、
その先の不安はないとのこと。
「好きなことを仕事にできる幸せ、
そして経験は今後にも役立つと信じているから」だそうです。
ミゲールさんがこうまでいう、
沖縄空手道・古武道の魅力とは、いったい…
優れもの、本物には、枠ってないんですね。
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