カメラコレクション

中里智英子

2005年08月17日 09:50


一眼レフなど数台のカメラを持っている。

そして、それぞれには思い入れがあり、なかなか手放せない。

ニコンF2は、はじめて手にした一眼レフカメラ。
今からウン十年前、写真短期大学(現工芸短期大学)に入学したとき
父に買ってもらったもの。当時では、最高機種だった。

私が商品を購入するときに、あれこれリサーチするのは、
この父のDNAを受けついでいるらしい。
このときも新宿のヨドバシカメラから池袋のビッグカメラ
はては近所のカメラ屋まで価格をリサーチした上で購入してくれた。

多摩川ギャルだった私は、このカメラに望遠レンズをつけて
ファンだった巨人軍の篠塚選手(当時は2軍)を、フェンス越しに撮り、
卒業制作の写真集づくりに励んでいたっけ。

あれからうん十年、何度か落したこともありキズがある。
全くのマニュアルで、ピントはもちろん、露光も自分で合わせなければいけない。
オートに慣れてしまった今では、使い勝手は良くないが、絶対に手放せない。
一生、持ち続けると思う。

次のニコンF3は、中古品でモータードライブ付きで500ドルで購入。
デジカメに替える数年前まで、十数年間、活躍してきた。
その後、F4、F5と新機種が発売されたけど、私は名機だと思っている。

ライカM3は、アメリカのカメラ市で面白半分で購入。
銀座の老舗カメラ店『銀一カメラ』の丹羽さんという方(今では社長らしい)が
「あんたが買わないんだったら、僕が購入するよ」と勧めてくれたライカなので
かなり状態はいい。

ハッセルブラッドは、
プロのカメラマンとして食っていくぞと意気込んでいたときに
自らを奮い立たせるために、月賦(当時はそう呼んでいたのよ)で購入。
でも、新古といっていいほど、ほとんど使っていない。
あーもったいない。

そして、オリンパスのデジカメ。
もう5年ほど使っているので、充分元は取れたと思う。
ごくろうさん。

今回、このカメラコレクションを撮影したのは、
先般、購入した一眼のデジカメ。
元を取るために、稼がねば。

友人のプロカメラマンに
「プロよりもアマチュアの方が、いいカメラ持っているよ」と言われたけど、
まさに、そのとおり。持っていても自慢にもならない。撮らなきゃ、意味がない。

いつか撮りたい被写体が出てきたら、また、レンズを向けてみるつもり!

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