「自立したい」

中里智英子

2006年11月18日 20:58



今朝の琉球新報経済面に
「比米軍基地返還から15年」と題した記事が掲載されていました。

フィリピン・ルソン島のクラーク米空軍基地、
スービック米海軍基地が返還されてからの10数年間の報告です。

返還跡地はフィリピン最大の経済特区に生まれ変わり
雇用は基地時代の4倍に増えたとのこと。

その記事の中で印象的だったのが
かつて米軍基地に勤務していた方の
「あなた方のお金にたよって
 いつまでも生きていくわけにはいかない。
 自立したい」というコメント。

まさに明日に控えた知事選の争点だと思いました。

21世紀に新たな基地施設を作るなんて信じられない。
アメとムチに振り回されたくない、
自分たちの足で自立しなければいけない。
今回の知事選は、最後のふんばりどきだと思っています。

でも、私に何ができるのだろうか?

党派、宗教、仕事も超えて
ただひとりの県民として何ができるのだろうか。
今日一日、問い続けました。

そして、正直に自分の気持ちを伝えることだけしかないという結論に達しました。
そこで勇気を振り絞って、私の愛すべき友人たちに「選挙に行ってね」とお願いしました。

普段から腹を割って話せる友人でも、選挙や宗教のことはタブー。
この話を持ち出すことで、友人関係も壊れるかもしれない。
そう思ったけど何かをしなければ
明日の結果次第では、一生後悔すると思ったのです。

でもそんな心配は必要ありませんでした。
皆あたたかく、私の思いにじっと耳を傾けてくれました。
そんなひとりひとりに背中を押されながら、何人にも電話を入れました。

やれることだけは、やりました。

かーえ、ひーで、えっちゃん、ゆみちゃん、はじめちゃん
勇気をいっぱいもらったよ。ありがとね。





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