フラガール

中里智英子

2006年12月27日 12:53



桜坂劇場でアンコール上映中の「フラガール」を観てきました。

福島県いわきの常磐ハワイアンセンターの
オープンまでの実話を描いた映画です。

子どもの頃、ハワイといえば「常磐ハワイアンセンター」のことで
両親に連れていってもらったこともあります。
昭和40年、テーマパークという言葉さえなかった時代。
今でいうデズニーランドといったところでしょうか。

常磐ハワイアンセンターのオープンは
炭坑のまちを救うための秘策だったということは
この映画で初めて知りました。

今でこそこうしたテーマパークは当たり前だけど
福島という土地柄、
高度成長期の昭和40年という時代を考えると
「変わる」ことは、勇気ある決断だったのかもしれません。

きつい、厳しい、暗いの3Kが揃っている炭坑の仕事。
仕事とは、汗水ながして働くものと考えている人々にとって
笑顔を見せて楽しく働くことは仕事とは認められなかった。
そんな時代だったんですね。

映画はといえば
松雪泰子が美しく強く、いい女になっていきました。
岸部一徳は、あいかわらずのおとぼけの脇役ぶりを発揮。
蒼井優のすがすがしさ。
南海キャンディーズのしずちゃんは、そのまんま。

最後のシーンでは、思わず拍手をしたくなってしまいました。

ただ、ひとつ気になることがあるんです。
エンドロールの小道具のスタッフ名のところに
今村昌平という名前を見たような。
今井昌平だったのかな?

気になって仕方がありません。
もし見る機会のある方、教えてください!

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