ショコラ

中里智英子

2007年02月12日 17:25



昨日行われたイベント「シネマdeバレンタイン」。

実は、楽しみにしていたのはスイート市。
個性的な店舗が一堂に集まるのは
このイベントならでは。

毎月一回しかオープンしない
チューイチョーク舎の「Ohaco」のお菓子や
ひばり屋のコーヒー、名もない読谷の料理店など
興味は尽きません。

そこでオープンと同時にゲットしたのは
チューイチョーク舎のお菓子。
数が限られていて、上映後には売り切れていたため賢い選択でした。

とはいえ今回のイベントの目的は上映会。
「ショコラ」を観ることに。

「ショコラ」は、古臭い習わしにとらわれるフランスのとある村に
北風とともに流れ着いた美しい女性ヴィアンヌと娘アヌーク。
ヴィアンヌが開いたチョコレート店によって
規則でがんじがらめになっている村人の心が
チョコレートの口どけのようにとけていくという物語。

カラフルでなく、トーンを落とし気味の映像美。
ジュリエット・ビリッシュ演じる「ヴィアンヌ」の色香にうっとり。
チョコレートが口の中でとろーりとろけるようなやさしさ
甘さの中にピリッときくチリペッパーのような刺激
そんなダブルの味わいを感じる映画。

村長に説教原稿を何度も手直しされていた気の弱い神父が
最後の最後で自分の言葉で語った
「大切なのは禁じることではなく、受け入れること」
心に響きました。

すでにDVDも出ているようですが、
やはりスクリーンで観る映画は特別。

期待していなかった映画が
想像以上に感動させてくれたときの心地よさを
たっぷりと堪能させていただきました。

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