2005年09月14日

やんばる路

今日はひさびさに北部での取材。
海を見ながらのんびりと北上しようと思っていたら、
思わぬ渋滞に巻き込まれてしまい
往路はそれどころではありませんでした。
なので帰りに少しだけ寄り道してきました。

道の駅許田です。
やんばる路
ここの宝くじ売場は、当たる確立の高いことで有名で
「幸福をもたらす売場(だったかなタイトルが不確かです)100選」に選ばれたほどです。
となりのおっぱ牛乳のジェラードは、ミルクたっぷりなのにさっぱりとした味わい。
いつもなら食べるんだけど、今日は別の計画があるので写真だけ。

遅めのランチは、名護市民ビーチ近くにある
『沖縄農園』さんのおやつ処で沖縄そば&デザート。
やんばる路

ここのそばは、沖縄そば(500円)と言えども、お肉は軟骨ソーキ肉を使っています。
隣で食べていた女性の観光客が
「キャー、トロットロで噛まないで食べられるぅー」と感動していました。

やんばる路

そして、ジェラードを我慢していた理由、
『マンゴーの果肉入りかき氷(300円)』の登場。
本物ですよ。マンゴーがたっぷり入っています。
マンゴーソースは、甘さ控えめなので、最期まで飽きずに食べられます。うーん満足!
かき氷で体の奥から冷えたので、暑い日中のドライブもへっちゃらでーす。

帰りには『お菓子御殿』さんの裏手にあるビーチでひと休み。
そう、これですよ。私が見たかった風景は。
やんばる路



ところで皆さんは、やんばると言えばどこからを指しますか?
1、恩納村から北
2、名護から北
3、その他

私は名護から北だと思っているのですが、
以前恩納村のある方を取材したとき
「琉球王朝時代、首里から北部へと抜けるとき、
さぁ、これからやんばるだと仲泊でひと休みしていったんです。
だから恩納村はやんばるの玄関口なんです」と仰っていました。

「北部」と表現すれば、恩納村は確実に入るのですが
「やんばる」となると、もっと北のような気がするのだけど…


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Posted by 中里智英子 at 21:51│Comments(7)沖縄のネタ
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机の上に広げたのは「地質平面図」。沖縄本島の地質を示しています。先日、『シーズライト中里智英子の沖縄ライターブログ:やんばる路』で問いかけられた言葉に反応して取り出しま...
ヤンバルってどこ?【なんくる主婦の年中わーばぐち】at 2005年09月30日 22:24
この記事へのコメント

ジェニファー様
御来店ありがとうございました。

今年の夏はマンゴアイスが大好評でした。

山原とかいてやんばるなので
恩納岳のあたりから
やんばるにきた!
というう意識がやんばる羽地出身の私にはあります。
Posted by (トロピカル栄) at 2005年09月30日 22:21

以前、沖縄市の博物館でお話をうかがったことがあるんですが
嘉手納から石川に向けて大きな断層があって
ほぼそこを境目に、沖縄本島の地質が南北に違うんですね。

その方はそこから北にある「国頭層群(千枚岩・砂岩など)」をヤンバルと呼んでました。
読谷村の北側と、石川、金武も含めたあたりからです。

一方、沖縄本島南部は「島尻層」と呼ばれる、泥岩や石灰岩層。
いわゆるクチャとかの泥と、琉球石灰岩、つまりガマになった洞窟とかです。

昔に遡ると、この土質の違いでお墓の作りが違うんだとか。
亀甲墓などが入る以前の、岩をくりぬいたお墓がありますよね。
あれはヤンバルの土質では作れないんだそうです。
Posted by pyo at 2005年09月30日 22:21

☆カーエ
マンゴアイスが大好評だったとのこと、食べて納得です。
恩納岳が目の前に広がってくると、
何故か、ナイチャーの私でも郷愁を覚えます。

☆pyoさん
土質とお墓の関係、とても興味深いお話ですね。
確かに北部の土はパイナップル栽培に向いているけど
南部のジャーガルは、キビ畑向きですね。
勉強になりました。
Posted by 中里智英子 at 2005年09月30日 22:21

実際は恩納村以北が山原だそうだけれども、感覚的にはやっぱり名護以北ですよね。

浦添市に住む感覚より
Posted by 冨底  at 2005年09月30日 22:21

PYOさん、博識ですね。

おっしゃるとおり天顔断層を境に北と南で分布する地質が違います。

北側は国頭層群・名護層,嘉陽層(千枚岩、砂岩)が分布しており、南側は

島尻層群・豊見城層、与那原層、新里層(泥岩、砂岩)が分布しています。

北側は時代が古くて比較的に硬い岩です。南側は比較的時代が新しく柔ら

かい岩です。そのために北側は急峻な山地が多く、平地が少ないです。

南側は柔らかく風化されやすいのでなだらかな地形が多いです。そのため

地形的に見ると読谷、恩名あたりからはヤンバルの風情になりますね。


しかし、うちのおばーはナゴヤンルと言っていましたねー。


マサヒデさんはマンゴーは勧めないで、黒糖ぜんざいを進めてくれました。

顔を見たのかねー。次はマンゴーを試して見ましょう。


ちなみに掘り込みの墓が作れるのは琉球石灰岩と豊見城層(ニービ)です。

豊見城層は南部だけに分布し、琉球石灰岩は北部にも見られるが南部に

多く見られます。


琉球石灰岩の硬くて上質の部分は石材として国会議事堂に使われている

そうです。
Posted by はじめちゃん at 2005年09月30日 22:21

おおすごい!
国会議事堂の話は初耳でした。ありがとうございます。
Posted by pyo at 2005年09月30日 22:21

☆冨底さん
仰るように、どこに住んでいるかによっても
「ヤンバル」の境界線のイメージが違ってくるのかもしれませんね。

☆はじめちゃん
さすが地質調査技士!
ただの酒好きのオヤジと思っていたけど、見直してしまいました。
地質学的に沖縄を見てみるのも面白いですね。
新たな発見をありがとうございます。

沖縄農園さんの、黒糖ぜんざいもおいしそうでしたが、
やはりここはトロピカルに行こうかと思って
マンゴーを選んでみました。今度は黒糖ぜんざいを食べてみようっと。

☆pyoさん
国会議事堂に琉球石灰岩の一部が使われているなんて
沖縄に住んでいるものとしては、うれしいですね。
Posted by 中里智英子 at 2005年09月30日 22:21
 
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